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1940年代 アンジェラス クロノグラフ Cal.215

1940年代のアンジェラスの自社製キャリバーCal.215を搭載した2レジスター・クロノグラフです。

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文字盤に年代相応の経年変化があり、ヴィンテージ感があります。
インデックスは夜光アラビック、分積算針はリーフ形をしています。

外周にはタキメーターとテレメーターを備えています。

タキメーターは、平均時速の計測ができます。例えば、1kmの距離を車で通過する時の平均時速を知りたい時、スタートと同時にクロノグラフを始動させ、1kmを通過した瞬間にストップボタンを押します。その時のクロノグラフ針が指すタキメーターの目盛りが平均時速になります。

テレメーターは、視覚的・聴覚的現象の距離を測定できます。例えば、雷が光った瞬間にスタートボタンを押し、音が観測者の耳に届いた時点でストップさせます。その時クロノグラフ針は、現象が起きた所から観測者までの距離を指します。

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アンジェラスの自社製キャリバーCal.215の特徴は、クロノグラフのストップレバー(ストップ状態でクロノグラフ針を静止させるストッパー)が香箱真(ゼンマイが巻かれている芯)と同軸にある点です。そのため、クロノグラフでは珍しく、香箱(ゼンマイが入った箱)が見えています。
ピラーホイールを中心にしたクロノグラフ・デザインも素晴らしく、立体的なメカニズムは秀逸です。

年代を考えると状態は良く、オーバーホールを施すことで、クロノグラフも完全に動作しています。

215angelus09.jpg

裏蓋内側にも、「ANGELUS WATCH Co. SWISS」の刻印があります。

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2012/07/30 (Mon) 16:16 |アンジェラス |トラックバック(0) |コメント(0)

1940年代 ギャレット レギュレーター・クロノグラフ

1940年代のギャレット、12時位置に時分針を配したレギュレーター・クロノグラフです。

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ギャレット(GALLET)の歴史は、1826年にジュリアン・ギャレット(Julien Gallet)がスイスのラ・ショー・ド・フォンにジュリアン・ギャレット社を創設したことに始まります。歴史のあるメーカーです。

ギャレットの時計の大半はクロノグラフで、多くのクロノグラフ・モデルを世に放ちました。

本品もその一つで、ムーブメントはヴィーナス(Venus)社のCal.140というキャリバーを搭載しています。
レギュレーターとは本来、時・分・秒が別々に表示される標準時計のことですが、広い意味で本品のような配置をレギュレーターと言います。12時位置に時分針、センターにクロノグラフ針、6時位置に分積算計を配したヴィーナス140独特のデザインです。

文字盤デザインの複雑さもいい感じです。1940年代のオリジナル文字盤をキープしていてヴィンテージ感があります。
通常とは逆の、4時位置ボタンでスタート・ストップ、2時位置ボタンでリセットします。

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ムーブメントの設計が独特です。
まず、クロノグラフ・メカニズムが裏蓋側ではなく、文字盤側にあります。そのため、上の画像のように裏蓋側を見ただけではクロノグラフとは思いません。
次に、輪列(りんれつ)(ゼンマイからテンプまでの歯車の列)の歯車が1つ少なく、香箱(ゼンマイの入った箱)から直接力を伝え、時分針を動かしています。

下の画像がムーブメントの文字盤側で、ピラーホイールを採用したクロノグラフ・メカニズムがあります。クロノグラフのスタート・ストップは、画像左側の4番車が直接わずかに傾くことでクロノグラフ・ランナーに歯が噛み合い行います。
12時位置には時分針が付くツツカナとツツ車というパーツがあります。

他に類を見ない独特のクロノグラフ・キャリバーです。

クロノグラフの調整も難しいですが、当工房にて完全調整しております。

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2012/07/25 (Wed) 21:21 |ギャレット |トラックバック(0) |コメント(0)

1970年代 オーデマ・ピゲ 18金無垢 Cal.K2001

オーデマ・ピゲのドレッシーな金無垢モデル、1970年代のヴィンテージです。

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オーデマ・ピゲ(AUDEMARS-PIGUET)の歴史は、1875年に、代々時計職人の家系に育ったジュール=ルイ・オーデマと、自ら時計工芸家の道を進んだエドワール=オーギュスト・ピゲによって、スイス時計産業の中心地ジュウ渓谷にあるル・ブラッシュという町にアトリエを構えたことに始まります。そして現在でもその地を動かず、一度も創業一族を離れず、今日に至っています。

二人の創設者は、完成度の高い複雑時計を専門に製作することに情熱を傾け、すべての部品製作から組み立てまでを自らの工房内で行いました。そして二人は、自分たちの持つ熟練した工芸技術が永久に継承されることを強く望み、マイスターの育成を目標にした時計工芸家育成システムを創設当初から完備・運営しました。その伝統は彼らの没後も脈々と受け継がれ、常に最高品質の時計を生み出し続けました。

本品はそんなオーデマ・ピゲが、1970年代に製造した一風変わったドレス・ウォッチです。
ラグ(ベルト取付け部)がケース・デザインに溶け込み、独特の表情を生み出しています。
ケース表面には細かい格子模様が施され、高級感があります。

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ムーブメントはCal.K2001というキャリバーで、こちらも最高品質です。
全体にコート・ド・ジュネーブと呼ばれる装飾が施され、一つ一つのパーツの作り込みも最高品質です。
リューズの巻上げ感も格別の手ごたえがあります。

下の画像はムーブメントの地板の文字盤側ですが、文字盤を付けてしまえば見えない側にまでペラルージュ仕上げが施され、パーツには一つ一つ丁寧に面取り鏡面仕上げが施されています。

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下の画像はムーブメントの表側(時計修理業界では裏蓋側をムーブメントの表と呼びます)で、パーツを組み込む前の画像です。こちらも全ての面にきれいなペラルージュ仕上げと面取り加工が施されています。

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さらに、下の画像は香箱(ゼンマイの入った箱)を開けた画像ですが、香箱の内側にもペラルージュ仕上げが施されています。これは、ゼンマイの滑りをスムーズにするという実用的な意味があります。

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2012/07/20 (Fri) 19:58 |オーデマ・ピゲ |トラックバック(0) |コメント(0)

1918年製 ロンジン 懐中時計 銀無垢ハンターケース

1918年製の銀無垢ハンターケースのロンジン懐中時計です。

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ハンターケースとは、表蓋があり、リューズを押して表蓋を開けると文字盤が現れるタイプのケースです。ケース内側にバネが内蔵されており、リューズを押すと勢い良く蓋が開きます。

時刻合わせは、4時位置のレバーを引きリューズを回す、レバーセットという方式です。

文字盤はポーセリンです。
ポーセリンとは、焼成された陶製の文字盤のことで、腐食や変色に強いというメリットがある反面、割れやヒビが入りやすいというデメリットがあります。ポーセリンは、18世紀から時計の文字盤に用いられ、大半の懐中時計はポーセリン文字盤です。手間と費用がかかるため、今日ではほとんど作られていません。
本品のポーセリン文字盤は割れやヒビが無く、非常に状態がいいです。

ポーセリン文字盤は裏を見れば分かります。下の画像は本品の文字盤の裏側ですが、ポーセリン文字盤は反りを防ぐため裏側も焼成されています。

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下の画像は中蓋です。(裏蓋が二重になっており、内側の蓋を中蓋と言います。)
万国博覧会でロンジンが受賞したメダルの数々が、美しくあしらわれ刻印されています。

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ムーブメントは1889年初出のロンジン自社製のCal.18.50というキャリバーです。
チラネジ付きのバイメタル切りテンプが採用され、ムーブメント全体に美しい装飾が施されています。
ブリッジの形状も独特で時代を感じます。

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また、アンクルというパーツ(脱進機をつかさどるパーツ)にも特色があり、下の画像のように、長いアンクルの重量バランスを保つために一方をリング状に形成しています。
動作時はこのリングが左右にカチカチと往復運動します。

地板(ムーブメントのメインプレート)にはキャリバーNo.の「18.50」の刻印が見られます。

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2012/07/19 (Thu) 20:57 |懐中時計 |トラックバック(0) |コメント(0)

1940年代 アンジェラス クロノデイト

1940年代の名品、アンジェラスのクロノデイト(Chronotado)です。

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2レジスター・クロノグラフ(秒と分の積算ができるクロノグラフ)にトリプルカレンダーが付いた複雑時計です。
カレンダーの配置が独特で、12時位置に月表示、6時位置に曜日を配しています。外周にはポインターデイトを配し、かなり大振りのケースはとても存在感があります。クロノグラフとトリプルカレンダーのパーツにより、厚みもあります。

月表示は時計と連動しておらず、12時位置の早送りボタンで送ります。曜日と日付は時計と連動しており、9時位置の早送りボタンで曜日と日付が同時に早送りし、6時位置のボタンで曜日のみ早送りする設計になっています。
午後8時~午前2時頃は、曜日・日付の送りツメが噛み合っていますので、早送り禁止時間帯になります。
早送りボタンは小さく繊細ですので、ツマヨウジで押すのが一番です。キズも付きません。

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ムーブメントはアンジェラス自社製で、2レジスター・クロノグラフ・キャリバーCal.215をベースに、カレンダーモジュールを加えたCal.217になります。厚みを生かし、ヒゲゼンマイはブレゲ巻上げヒゲを採用しています。とても立体感のあるムーブメントです。

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カレンダーモジュールは文字盤側にあり、上の画像の左上の大きな歯車が24時間で一周します。その24時間車には突起があり、レバーを押し上げることで夜中12時頃に曜日と日付を同時に一歯送ります。

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2012/07/18 (Wed) 18:41 |アンジェラス |トラックバック(0) |コメント(0)

1958年製 ロンジン 18KYG スモセコ

1958年製の18金無垢のロンジン、スモールセコンド・モデルです。

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ロンジン(LONGINES)の歴史は、1832年にオーギュスト・アガシ(Auguste Agassiz)がスイスのサン・ティミエにレギュル・ジュンヌ&アガシ商会を設立したことに始まります。そこでは、時計の部品を仕入れ、職人たちが組み立てるという製造方法が行われていました。

1852年にオーギュスト・アガシは、彼の甥であるアーネスト・フランシオン(Ernest Francillon)を後継者に指名し経営を任せました。
1867年、フランシオンはサン・ティミエ近郊に流れるシュズ河畔のロンジンという名の土地に時計工場を開きました。これがロンジンの正式なスタートで、社名はその地名に由来しています。ロンジンとは、フランスの古語で「小川の流れる花の咲き乱れる野原」という意味だそうです。

フランシオンの経営体制は、それまで方々に散らばっていた職人たちを一ヶ所に集め、工作機械を導入して自社工場内で一貫した量産体制を築くものでした。当時先進的な、近代工業化への第一歩でした。

1874年、ロンジンは、横行する偽物に対抗するため、翼と砂時計を組み合わせシンボライズした「翼の砂時計」のトレードマークを発表しました。翼は未来へはばたく時を、砂時計は過ぎ行く時を表現しています。
本品の文字盤や裏蓋内側にもあるトレードマークです。

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フランシオンの自社一貫製造体制は、1960年代まで続き、数多くの名品を世に放ちました。

本品もその一つで、ムーブメントは1953年初出のCal.19.4になります。全てのパーツの作りが非常に良く、安定したキャリバーです。
19.4mm径の小径キャリバーで、19800振動/時のチラネジ付きテンプに、耐震装置インカブロックが付き、2番車の上下にもルビーが入った17石で、3・4・5番車の穴石はシャトン留めされています。(シャトン留めとは、穴石を金枠で留めた方式のことで、元々は、穴石が割れた際に合う穴石が無い場合、違うサイズの穴石を入れるためのものでしたが、今日では装飾的要素になっています。)
Cal.19.4にはセンターセコンドのバージョンもあり、キャリバーNo.はCal.19.4Sになります。

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裏蓋には、「翼の砂時計」の刻印と18金無垢のホールマークがあります。

年代を考えますと、全体に非常に良いコンディションをキープしたヴィンテージ・ロンジンです。

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2012/07/15 (Sun) 14:59 |ロンジン |トラックバック(0) |コメント(1)

1950年代 ジラール・ペルゴ 18KPG スモセコ

美しく輝くピンクゴールドの金無垢ケースに身を包んだ、1950年代のジラール・ペルゴです。

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1950年代に作られたオリジナルの文字盤は、経年変化によりわずかに焼けがあり、それでいて大きなダメージは無く、最高のコンディションです。
こういう文字盤こそ、ヴィンテージ・ウォッチの醍醐味です。

また、金無垢ケースの色合いと厚みのある形状が素晴らしく、ダイヤ型をしたインデックスと大きめのスモールセコンドとが相まって、こちらに迫って来るかのような迫力があります。
針もピンクゴールドで統一されています。

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ムーブメントにもジラール・ペルゴの銘が入り、チラネジ付きのテンプも味があります。
これが60年代になるとチラネジが無くなりスムーステンプになります。

2番車(中央に位置する分針の付く歯車)の上下にもルビーの穴石が入った17石のムーブメントです。

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裏蓋にはペラルージュ仕上げ(円を幾重にも重ねた装飾)が施され、ジラール・ペルゴのトレードマークの刻印と18金のホールマークがあります。

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2012/07/12 (Thu) 21:30 |ジラール・ペルゴ |トラックバック(0) |コメント(0)

1970年代 ユール・ヤーゲンセン 14金無垢

ユール・ヤーゲンセンというメーカーの1970年代の金無垢モデルです。

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ユール・ヤーゲンセン(Jules Jurgensen)の歴史は複雑です。
創業は、1740年にデンマークのコペンハーゲンに創業されたと思われます。(本品には文字盤に、デンマーク王室の王冠マークと創業年「Estd 1740」の文字が見られます。)
大天才アブラアン・ルイ・ブレゲがパリに工房を構えたのが1775年ですから、1740年というとそれ以前のことです。

そして18世紀後半に創業者の子孫でブレゲの弟子でもあるウルバン・ヤーゲンセン(Urban Jurgensen)がブランドを受け継ぎ、優れた懐中時計やマリン・クロノメーター(marine chronometer:航海のために必要な高精度の時計)、高度な振り子時計などを作り、名声を博しました。
その後1830年に、ウルバンの息子Louis UrbanとJules Iがブランドを受け継ぎブランド名を「Urban Jurgensen Sonner」とし、懐中時計などを製造します。

その後も子孫に受け継がれ存続しましたが、ブランドはその後、1920年にホイヤー社の手に渡ります。
そして1936年にはニューヨークのAisensten-Woronok & Sonsという会社の手に渡り、アメリカテイストな時計を作りました。それゆえ、一般に流通しているユール・ヤーゲンセンの時計は、アメリカ市場に向けたヴィンテージ・ウォッチが大半です。
下の画像のように、本品にも「NEW YORK-LA CHAUX DE FONDS」の刻印が見られます。

現在では、「Urban Jurgensen」のブランド名でコペンハーゲンの高級時計ブランドとして継承されています。

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裏蓋には、デンマーク王室の王冠マークと、14金無垢のホールマークが見られます。

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ムーブメントはスイス製で、ア・シールト社(A.Schild SA)(SAとはフランス語で株式会社を意味します)のキャリバー(ムーブメントの型番をキャリバーと言います)が搭載されています。
AS1714-15というキャリバーになり、耐震装置(テンプの芯が折れるのを防ぐ装置)にユール・ヤーゲンセン独自のものを採用している点に特色があります。

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2012/07/10 (Tue) 17:40 |ユール・ヤーゲンセン |トラックバック(0) |コメント(0)

1950年代 モバード クロノグラフ Cal.95M 金無垢

モバードの自社製クロノグラフ・ムーブメントを搭載した、1950年代の金無垢モデルです。

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モバード(MOVADO)というメーカーは、日本では比較的知名度は低いのですが、欧米ではかなり評価の高いメーカーです。

モバードの歴史は、1881年にアシール・ディーテシャイムという時計師が、スイスのラ・ショー・ド・フォンに時計工房を設立したことに始まります。当初の社名は「ディーテハイム社」でした。
1905年に、現在も本社が置かれているラ・ショー・ド・フォンのメインストリートの一角に、アメリカ製の最新設備を導入した新社屋が設立され、本格的な自社一貫生産がスタートしました。そして同年に、「常に躍進する」というエスペラント語を語源とする「MOVADO」社に社名を変更しました。

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モバードの中でも特にこのCal.95Mというクロノグラフ・キャリバーは有名で、クロノグラフ機構を完全にモジュール化した設計が特徴です。また、その流れるようなクロノグラフ・デザインと機能性、そしてロンジンと双璧をなす美しい仕上げ(磨きのことを仕上げと言います)は、素晴らしい名品に値します。
「クロノスイス(Chronoswiss)」という時計ブランドの創設者であるゲルト・R・ラング(Gerd-R.Lang)氏も、ヴィンテージ・クロノグラフの中で最も完成度が高いキャリバーであると評価しています。

上の画像の3本のブルースチール・ネジを外すと、クロノグラフ・モジュールがスッポリ取り外せます。こういうクロノグラフのモジュール化は、後にはいくつも現れますが、最初にモジュール化したのはモバードで、新時代を開拓したキャリバーでもあります。

また、12時間計の動力伝達方式も、他には無い独特の設計です。
12時間計は、多くのメーカーは香箱(こうばこ)(ゼンマイの入った箱)を動力源としているのに対し、モバードのクロノグラフは60分計から力を伝えています。そのため、肉眼では分かりませんが、モバードの12時間計は60分計と同様に1分に一度動いています。

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裏蓋内側には、モバードのマークや14金無垢のホールマーク等が刻印されています。

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本品には、モバード純正の革ベルトも付いています。

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2012/07/06 (Fri) 19:34 |モバード |トラックバック(0) |コメント(0)

1908年製 クオーターリピーター懐中時計 シルバー・ハンターケース

1908年イギリス製のクオーターリピーター懐中時計です。

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レバーを操作すると現在時刻を鐘の音で知らせてくれる時計をリピーターと言います。

そもそも、時打(ときうち)と呼ばれる毎正時を知らせる機構は、塔時計などの機械式時計が生まれてまもなく14世紀前半からありました。今でもヨーロッパに行くと、どの街でも塔時計の鐘の音は絶えません。

リピーター機構の発明は、17世紀後半にエドワード・バルロウ(Edward Barlow)というイギリス人時計師が発明しました。彼は1676年頃にラック式の時打機構を発明し、それを応用してリピーター機構を発明したのです。
そのリピーター機構はブラケットクロック(bracket clock 棚時計)に取付けられ、15分単位の現在時刻を知らせるクオーターリピーターでした。
その後1687年に、やはりイギリスのダニエル・クオーレ(Daniel Quare)という時計師が、ウォッチ(持ち運びできる時計)にリピーター機構を組み込むことに成功しました。
そして18世紀になり、ハーフ・クオーター・リピーター(7.5分打ち)やファイブミニッツ・リピーター(5分打ち)、ミニッツ・リピーター(1分打ち)の時計が現れました。

1908年製のクオーターリピーターの鐘の音を聞いてみて下さい。実際はもっと澄んだ音色が奏でられます。



下の画像はムーブメントの文字盤側で、通常は文字盤に隠れて見えない方の面です。
複雑なクオーターリピーターの機構が見て取れます。時計の歴史の一部を垣間見ているようです。

ムーブメントの文字盤側にスイスのパテントマークがあるため、ムーブメントはスイス製です。

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ムーブメントの裏蓋側には、外周にリング状のゴングがあり、それを打ち付ける2つのハンマーが見られます。

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下の画像のようにケースにはホールマークがあり、ホールマークの年代を調べると、1908年にロンドンで作られたものだと分かります。イギリスの銀製品にはホールマークが義務づけられており、ホールマークから製造された地域や年代が特定できます。
ケースはスターリングシルバー(sterling silver = silver 925)(銀の含有率が92.5%のもの)で、スターリングシルバーのホールマークも見られます。

また、この時計には表蓋があり、蓋を開けると文字盤が現れるタイプのハンターケースです。
ハンターケースは必ず3時位置にリューズがあります。逆に言えば、3時位置にリューズのある懐中時計はハンターケースですが、稀にオープンフェイス(表蓋の無い懐中時計)で3時位置にリューズのある時計があるのは、おそらくケースを交換している、ということになります。

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2012/07/04 (Wed) 19:29 |懐中時計 |トラックバック(0) |コメント(0)

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Author:時計工房スペースタイムズ
ヴィンテージ(アンティーク)ウォッチの修理・販売をしております小さな工房です。一級時計修理技能士の技術者自らが、内部機械の解説をまじえたヴィンテージ・ウォッチの魅力をお伝えします。
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