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1964年製 オメガ シーマスター クロノグラフ Cal.321

名機Cal.321を搭載した、1964年製のオメガ・シーマスター・クロノグラフです。

ケースはステンレススチール、文字盤はシルバーダイアル(文字盤のことをダイアルと言います)が経年変化によりほんのり素晴らしいセピア・カラーになっています。12時位置のΩマークとインデックス(時表示)はアプライド(立体的)で高級感があります。
非常に状態が良く、全てオリジナルをキープしたレアな逸品です。

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シーマスターの歴史は1948年に始まります。ダイバーズ・ウォッチとして、現在にまで続く言わずと知れたロングセラー・モデルです。
3針時計で多くのバリエーションがあるシーマスターにもクロノグラフ・モデルがあります。
初代シーマスター・クロノグラフは、レマニアの技師アルバート・ピゲ(Albert G. Piguet)が開発したピラーホイール式クロノグラフの名機Cal.321(Lemania Cal.CH27C12)を初代スピードマスターに先駆け搭載します。その後1968年には、カム式クロノグラフを採用したCal.861に移行していきます。
本品は、その歴史的に大変重要な初代シーマスター・クロノグラフになります。

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Cal.321の特徴は、まずピラーホイール式であること。チラネジ付きテンワにブレゲ巻上げヒゲで、インカブロック(天真折れを防ぐ為のバネ製の耐震装置)が付く点。そしてリセット時、リセットハンマーがスプリングによるテンションによりハートカムを叩きつける点。また、巻上げヒゲにヒゲ棒兼ヒゲガードが付く点(緩急針の部分)。そして、独自設計の大変弱い力でテンションを与えるミニッツカウンター・ジャンパー機構。さらに、独自の優れた12時間積算機構です。

多くのクロノグラフのリセットハンマーは、リセットボタンを押すとリアルにその押した力でハンマーをハートカム(クロノグラフ車やミニッツ車の中心に付くハート型のカム)に叩きつけますが、これはクロノグラフ車やミニッツ車の穴石(軸受けに使われる赤いルビー)を割る可能性があります。そこでCal.321では、テンションが一定のスプリングをハンマーに与え、そのスプリングの力でハンマーをハートカムに叩きつけます。そのため穴石が割れる危険性が減り、またリセットボタンは軽くなります。(Cal.320は非常に軽いですが、Cal.321は12時間計があるためその手ごたえはあります。)

Cal.321の12時間積算機構はまさに独自で、他に無い設計がなされています。香箱から直接12時間計車に力が伝達される設計ですが、香箱自体に細工がしてあります。クロノグラフがストップの状態では12時間計車にストッパーが働き、香箱真に付く12時間計用カナ(小さな歯車)がスリップするようになっています。スタートするとストッパーが解除されカナが香箱と共に回転し12時間計をスタートさせる構造です。この半固定のカナの設計は他に類を見ない、繊細な技術です。

専門的で分かりにくかったら申し訳ありません。今後、何らかの形で図解を交え分かりやすく解説できればと思っています。

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上の画像はオーバーホールの際の全パーツ分解画像です。
3レジスターのクロノグラフですので、パーツ点数も多いです。また、地板やブリッジなどにはオメガ独自のきれいな銅色の金メッキが施されています。

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2012/04/29 (Sun) 13:29 |オメガ |トラックバック(0) |コメント(0)

1960年代 IWC ペラトン式自動巻き Cal.8531

IWC独自のペラトン式自動巻きを採用した、1960年代の3針デイト・モデルです。

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本品は、ベルトと尾錠以外全てオリジナルをキープし、またその状態が非常にいい、大変レアな逸品になります。
ケースはステンレススチールで、大変シンプルで飽きの来ない文字盤・針は黄金比を採用したかのようです。
風防もオリジナルで、日付表示部にはサイクロップレンズが付いています。

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自動巻き機構は、各社様々な方式を考案し、メーカーによってその機構は様々です。その中でも異彩を放っているのが、本機に採用されているペラトン式自動巻きです。
ペラトン式自動巻きは、IWCの技術主任だったアルバート・ペラトンによって考案され、1946年に特許を取得、1950年に初めて製品化されました。

ペラトン式自動巻きの系譜は、Cal.81→Cal.85→Cal.852→Cal.853→Cal.854、と進化していきますが、ペラトン式自動巻き自体にはほとんど改良を加えないまま生産が続けられ、今日に至っている点から見ても、ペラトン式自動巻きの優秀さがうかがい知れます。

本機Cal.8531(1959年初出)は、ベース・キャリバーCal.853(1958年初出)に日付表示を追加したキャリバーになります。
また、前作Cal.852(1952年初出)との相違点は、テンプのアミダ部分(アーム部分)にマスロット(偏心錘)が付き、これにより歩度の微調整が可能になった点です。このマスロット方式(パテック・フィリップではジャイロマックス方式と呼ばれます)は、現在でも高級機にしか採用されない微細な技術です。

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上の画像は裏蓋の内側ですが、しっかりとIWCの刻印が刻まれています。
その上のACIER INOXYDABLEとは、STAINLESS STEELのフランス語訳です。また、STAYBRITEとは、Stay Brite(輝きを保つ)から命名されたステンレスの種類のことです。
IWCではシリアルナンバーから製造年を割り出すことができ、本品は、ケースは1964年製、ムーブメントは1963年製であることが分かります。

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2012/04/25 (Wed) 12:53 |IWC |トラックバック(1) |コメント(0)

1940年代 シーマ 英国軍用時計

1940年代にイギリス軍がシーマ(CYMA)に作らせた軍用時計です。

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ヴィンテージ・ウォッチの中でも、軍用時計(ミリタリー・ウォッチ)(military watch)には特別の魅力があります。
軍用時計はその多くがブラックダイアルで、インデックス・針には視認性の高い夜光が入っています。
また、裏蓋にはたいてい軍用のコード番号が刻印されています。
経年変化したその文字盤・針・ケースには、戦場での痛ましい記憶が刻まれているようです。

時計が発展・進歩してきた歴史には、戦争によるものも大きいと言われています。時計に関わらず、戦争により奇しくも進歩した技術は多数あります。
腕時計の普及も、戦場でいちいちポケットから取り出す懐中時計より、腕にはめたままの時計の方が良かったので、そこから腕時計に移行していきます。また、防水性やムーブメントの性能に関しても、当時の軍はより高いものを求めてきたと思われます。そうして腕時計の性能は上がり、第一次世界大戦後に、腕時計は一般に普及していきました。

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文字盤と裏蓋には、イギリス軍を示すブロードアロー(Broad Arrow)のマークがあります。
また、裏蓋に刻まれている「W.W.W.」という刻印は、イギリス軍の軍用コードで防水時計を意味しています。その下は同じく軍用コードとシリアルナンバーと思われます。

シーマというメーカーは、1871年にスイスのタバン(Tavannes)という町に設立された古いメーカーです。シンプルな時計から、クロノグラフを含むコンプリケーション・ウォッチ(complicated watch)まで生産していました。
本品は、1940年代にイギリス軍が、そのシーマに軍用時計を依頼したもので、大振りのケースは非常に迫力があります。

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軍用時計には上記の理由から、ムーブメントもクオリティーが高いものが多いです。
本機も大変作りが良く、調速機にはチラネジ付きのテンワにブレゲ巻上げヒゲが採用されています。
ブレゲ巻上げヒゲ(Breguet balance spring)とは、アブラアン・ルイ・ブレゲ(Abraham Louis Breguet)が考案したヒゲゼンマイ(balance spring)(テンプに取付けてある渦巻き状のバネ)の形状のことで、ヒゲゼンマイの外端を螺旋状にすることにより、偏芯運動が少なくなり精度が上がるというものです。
現在でも高級時計の多くは、ブレゲ巻上げヒゲを採用しています。

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2012/04/18 (Wed) 14:55 |軍用時計 |トラックバック(0) |コメント(0)

1960年代 ジラール・ペルゴ ジャイロマチック 14金無垢

1960年代の14金無垢ケースのジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)です。

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ジラール・ペルゴの長い歴史は、1791年にジャン・フランソワ・ボット(Jean-François Bautte)が時計を製作したところから始まります。そして現在では、マニュファクチュール(manufacture)(ムーブメントまで自社一貫生産するメーカー)として高い評価を得ています。

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本品ジャイロマチック(Gyromatic)は、ジラール・ペルゴの中でも特にヒットした1957年初出のモデルになります。自動巻き機構が優れており、巻上げ効率が非常に良いとされています。

下の画像は自動巻き機構の要となる切替車(きりかえぐるま)(reversing wheel)というパーツです。
この車自体の機構は、カナに対して歯が、片方向にはロックされ回りませんが反対方向には空回りするという単純な機能です。本機にはこの切替車が2つ採用され、ローターがどちらに回っても巻上げる、両方向巻上げ方式を実現しています。

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切替車の注油は悩ましいです。
自動巻きの時計で手巻きがかなり重くなってしまっているものがありますが、その原因はほぼ間違いなくこの切替車が原因です。そしてほぼ間違いなく、切替車が汚れてしまっていたり、油が流れ込んでしまっているのが原因です。手巻き時にかなりの回転数で切替車が空回りしているので、切替車にとってはわずかな抵抗でも手巻き時には大きな抵抗になってしまうのです。
かなりの回転数で空回りしている部分なので、たっぷり油を差したい。しかし、たっぷり油をさしてしまうと、切替車が両方向に空回りしてしまったり、手巻きが重くなってしまったりするのです。
そこで、オーバーホールの際には切替車をしっかり洗浄し、適した部分にだけほんのわずか、ごく軽い油を差します。または、ごく弱い力で動く部分なので無注油にする場合すらあります。
これにより、切替車は片方向にだけスムーズに空回りし、手巻きは軽くなります。

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上の画像はムーブメントの文字盤側で、こちらにもジラール・ペルゴの「GP」マークの刻印が見られます。

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1960年代 ジラール・ペルゴ 14金無垢 ジャイロマチック OH済!

2012/04/14 (Sat) 16:06 |ジラール・ペルゴ |トラックバック(0) |コメント(0)

1940年代 アンジェラス クロノグラフ Cal.215

1940年代のアンジェラス(Angelus)のクロノグラフです。

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1940年代のものですので文字盤に経年変化があり、魅惑的なヴィンテージ感をかもし出しています。

アンジェラスというメーカーは、現在ではあまり馴染みのないメーカーですが、ヴィンテージ・ウォッチの分野では大変重要な位置にあります。当時、クロノグラフのムーブメントを製造できる会社はそう多くはありませんでしたが、アンジェラスは数少ないそれらの会社の一つだからです。

アンジェラスは、1891年にスイスのル・ロックルに創業し、1914年にはベルンで開かれたスイス国際展示会でグランプリを獲得しました。そして、1942年に自社製造のクロノグラフ・ムーブメントを搭載した時計を世に放ちます。しかもそれは、クロノグラフに日付・曜日・月の表示を兼ね備えた複雑ムーブメントで、有名な「クロノデイト(Chronodato)」というモデルでした。

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そのムーブメントは、手間とコストのかかるピラーホイールを採用した素晴らしいムーブメントです。
本品は「クロノデイト」のベースになったキャリバーで、Cal.215になります。「クロノデイト」のキャリバーは、Cal.217になります。

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上の画像はムーブメントの地板(じいたと読み、ムーブメントのメインプレートのことです)の文字盤側で、しっかりと「CAL.215」と刻印されています。

下の画像はオーバーホールの際のテンプ受けですが、経年変化によりメッキにかなりの変色が見られます。

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適した研磨剤にてやさしく磨いてあげると、下のようにきれいになります。この時、磨き過ぎるとメッキまで剥がしてしまいますので注意が必要です。
手間がかかりますが、当方のオーバーホールでは、ただバラして洗って組むだけではなく、パーツ一つ一つをチェックし、そのパーツに最適なメンテナンスを施しオーバーホール作業を行っております。

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2012/04/11 (Wed) 17:09 |アンジェラス |トラックバック(1) |コメント(0)

1960年代 ジャガー・ルクルト アトモス 永久時計

気温差でゼンマイを巻上げる奇跡的な永久時計、置時計のアトモス(Atmos)です。

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ジャガー・ルクルトのアトモスは、ゼンマイを巻上げる必要のない機械式時計です。気温のわずかな差によりガスタンクが収縮・膨張することでゼンマイを巻上げます。気温差が1℃あれば2日間動き続けると言われています。そのため、何もせずに半永久的に動き続けます。

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5面がガラスのケースになっていますので、ムーブメントの全てを横からかいま見ることができます。
上の画像の左側の大きなタンクにガスが入っています。中央に見えるのが香箱で、この中にゼンマイが入っています。意外に小さなゼンマイですが、パワーと持続力があります。

アトモスは1927年にスイスのジャン=レオン・リュッター(Jean-Leon Reutter)というエンジニアによって発明されました。それを初めて商品化したのがジャガー・ルクルトでした。アメリカのケネディ元大統領の執務室にもアトモスが置かれていたのは有名です。

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ムーブメント下部にある大きなリングがテンプで、テンプが往復運動することで時間を調速しています。その動きは非常にゆっくりで、1分間に1往復し、優雅に時を刻みます。

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2012/04/05 (Thu) 19:51 |ジャガー・ルクルト |トラックバック(0) |コメント(0)

20世紀初頭 アンティーク クオーター・リピーター 懐中時計

鐘で時を知らせるクオーター・リピーターの懐中時計です。

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リピーターの時計とは、レバーを操作すると現在時刻を綺麗な音色で知らせる時計のこと。クオーターとは4分の1ということなので、クオーター・リピーターとは、15分おきの時間を知らせる時計のことです。
鐘の音は、時は低い音で「コーン」と、クオーターの分は高い音と低い音の連続で「キンコン」と鳴ります。
例えば、3時35分だと、「コーン、コーン、コーン、キンコン、キンコン」です。
下のYouTubeの動画で音色を聞いて見て下さい。実際はもっと澄んだ音色です。



およそ1900年代の物と思われます。
ケースはガンメタルケースで、素材は鉄ですので経年変化により錆びがあります。この錆びもアンティークだと思うと好感が持てます。
文字盤は陶製で、陶製のことをポーセリン(porcelain)と言います。割れたりヒビが入ったりしやすいのですが、本品は割れやヒビ等無く素晴らしいコンディションです。
ポーセリン文字盤はヒビが入りやすいというデメリットはありますが、焼けや腐食等の劣化がほとんど無いので、文字盤に向いていると言われています。手間とコストが掛かるので、現在ではほとんど作られていません。
針は装飾が施された針で、こういう様式の針をルイ15世針と言います。
針回しは、11時位置のダボを押しながらリューズを回します。

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ムーブメントも綺麗です。
GLASGOWとありますので、イギリス製だと思われます。
リピーター機構も含めて完全オーバーホール済みですので、時間も出ていてリピーター機能も完全に動作します。

貴重な逸品を万全の状態で、ヤフーオークションに出品中です!

20世紀初頭 クオーターリピーター懐中時計 ガンメタル OH済!

2012/04/02 (Mon) 12:53 |懐中時計 |トラックバック(0) |コメント(0)

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Author:時計工房スペースタイムズ
ヴィンテージ(アンティーク)ウォッチの修理・販売をしております小さな工房です。一級時計修理技能士の技術者自らが、内部機械の解説をまじえたヴィンテージ・ウォッチの魅力をお伝えします。
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