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ヴィンテージ・ウォッチとは

「ヴィンテージ・ウォッチ(ヴィンテージ時計)」とは、おおよそ1920年代~1970年代に作られた機械式の時計(ゼンマイで動く時計)のことを言います。

日本では、ヴィンテージ・ウォッチのことをアンティーク・ウォッチ(アンティーク時計)とも言います。
一般にアンティークとは100年以上前の骨董品のことですが、日本では時計の場合特別で、1980年代に「アンティーク・ウォッチ・ブーム(1960年代以前の機械式腕時計をアンティーク・ウォッチと呼んだブーム)」が起こり、それ以来日本では、ヴィンテージ・ウォッチとそれ以前の時計全てをアンティーク・ウォッチと呼ぶようになったようです。

当方では、おおよそ1920年代~1970年代の時計をヴィンテージ・ウォッチと呼び、1920年以前の時計をアンティーク・ウォッチと呼び分けたいと思います。

vintagewatch1.jpg

ではなぜ1920年代~1970年代かというと、腕時計が一般に普及したのが第一次世界大戦後の1920年代からで、1970年代にクォーツ時計(水晶振動子の電池式時計)が普及し機械式時計の衰退(クオーツ・ショック)があったからです。
その間の1920年代~1970年代が、機械式腕時計の黄金期であったと言えます。
1970年代は微妙な時期で、クオーツ時計が急速に普及した時期ですが、機械式時計が円熟した時期でもあります。その為、当方では1970年代の機械式もヴィンテージに含めます。(一般的には1960年代までをヴィンテージとするところが多いようです。そして、それに対して1970年代と1980年代をクォーツ時計も含めた「モダン・ヴィンテージ」とする見方もあります。)

vintagewatch2.jpg

機械式時計はその後、1980年代後半にアンティーク・ウォッチ・ブームと相まって復興します。そして、現在でも高級時計の多くが機械式です。

しかし、ヴィンテージ・ウォッチと復興後の機械式時計は、全く意味合いが違うのではないかと思います。
ヴィンテージ・ウォッチの時代には、クオーツがまだ無い時代ですから、各社当時の技術の粋を集めて「機械式の精度や機構、実用性、ファッション性」を競い合い追求していたと思います。時計としての機能性が最重要視されました。
それに対して復興後の機械式時計は、より正確で安価なクォーツ時計がある上での「機械式時計への憧れ」だと思います。機械式時計があまりにも魅力的で価値がある為なくならず、ヴィンテージの頃に名をはせた時計ブランドや新しい時計ブランドが、進歩したコンピュータや工作機械を駆使し、さらに高度な機械式時計をコストパフォーマンスも高く作ったり、また、多くの工程を手作業で作る工芸品的な時計が作られたり、様々なアプローチから機械式にこだわった時計作りは続けられています。それはそれで機械式時計を愛する者としては、とても興味深いものです。しかし今の時代の機能性に即しているかどうかは疑問です。

「機能的なものは美しい」という言葉があります。ヴィンテージ・ウォッチは、当時真に機能的であったが故に、今美しく感じるのではないでしょうか。時計に限らずどんな物でも、(たとえその時代に売れなかったり一般化していなくても、)真に価値のあった物は後世に受け継がれていくものです。ヴィンテージ・ウォッチはその意味で、今もその価値が生きていると思います。

世界で最初の機械式時計は、13世紀におそらくイタリアで発明されたと言われています。初期の機械式時計は大変大きな装置でした。そして、精度と小型化と機能性の追求の歴史が約700年続き、20世紀まで絶えず進化してきました。時計全体の歴史で言えば、日時計や水時計やランプ時計などの後に機械式時計が発明され、機械式時計の次はクオーツになり、精度では原子時計、一般にはメンテナンスフリーのソーラー電波に進化しているのだと思います。
歴史的に見れば、「機械式時計の時代」はクォーツが一般化した時点で終わったのではないでしょうか。
そういった意味で、ヴィンテージ・ウォッチは「機械式時計の約700年の歴史の最終形(完成形)」になります。

vintagewatch3.jpg

ヴィンテージ・ウォッチの、歳月を経た風合いある文字盤や針、ケースは、ひとつとして同じ物はありません。
そして中身の機械、その美しいムーブメントに大変価値があり、年代によって変遷してゆく様にも面白みがあります。
また、適切なメンテナンスをすれば今でも実用に耐える点も魅力です。

時計好きが高じると、ヴィンテージ・ウォッチに行き着きます。

さあ一緒に、ヴィンテージ・ウォッチの冒険に出かけましょう!

時計工房スペースタイムズ
(代表)矢谷 孝誠
info@spacetimes.jp
http://www.spacetimes.jp/

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2012/03/31 (Sat) 14:33 |ヴィンテージ・ウォッチとは |トラックバック(0) |コメント(0)

1950年代 レマニア クロノグラフ Cal.CH27

ムーブメント製造会社であるレマニア(Lemania)社の、自社銘のクロノグラフです。

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レマニア社はクロノグラフ・ムーブメントを製造するエボーシュ・メーカーでした。エボーシュ(ebauches)とは、ムーブメントやムーブメントのパーツのことを言います。
スイスの時計産業では、各時計ブランドがエボーシュ・メーカーからエボーシュを買い、組立て調整をして時計を製造しています。この生産方式をエタブリスール(établisseur)と言います。スイス時計産業はエアタブリスールが確立していたので発展してきたという背景があります。
レマニア社はエボーシュを、オメガやティソに供給していました。
本品はそのエボーシュ・メーカーが、自社の名前で出したレアな時計になります。

ch27lema05.jpg

キャリバー・ナンバーはCal.CH27(オメガではΩ320)で、初代オメガ・スピードマスター(Ω321)のベース・ムーブメントになります。
そのため、月面に行ったキャリバーとして有名で、レマニア社の技師アルバート・ピゲ(Albert G. Piguet)の開発によるものであることも分かっています。
ピラー・ホイールを採用し、テンプにはチラネジが付き、ヴィンテージ・クロノグラフとして大変価値の高いムーブメントです。
文字盤も、経年変化にヴィンテージ感があり、魅惑的です。

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2012/03/30 (Fri) 20:37 |レマニア |トラックバック(0) |コメント(0)

1950年代 ロンジン クロノグラフ Cal.30CH

ヴィンテージ・クロノグラフの最高峰と言われるロンジン(Longines)のCal.30CHです。

30chlongines01.jpg

ムーブメントを内装、ムーブメント以外の文字盤やリューズやケースなどは全て外装と言います。1960年代頃までのロンジンは、内装・外装ともに非常に作りがいいです。細かなところまで丁寧に作り込んでいます。
センターのクロノグラフ針を見て下さい。根元が太くて緩やかなカーブを描いて先端まで延びています。また、9時位置のスモール秒針と3時位置の分積算針の形状も違うデザインにしていて、それぞれがとても愛らしい形をしています。
文字盤は焼けがあり、シミもあります。しかし、これがいいのです!
これがヴィンテージ・ウォッチの魅力なのです。二つとして同じものは無く、全て一点物なのです。

30chlongines05.jpg

1960年代頃までのロンジンはムーブメントを自社で製造していました。ムーブメントのCal.30CHは、素晴らしいの一言です。パーツの一つ一つまで丁寧に仕上げ(磨きのことを仕上げと言います)が施され、クロノグラフ・メカニズム・デザインの妙は唯一無二です。これを1947年から作っていたのですからすごいと思いませんか?
しかも作りがいいので、全ての機能が今でも機能します。
画像のやや左下にある8本の柱が立っているパーツがピラーホイール(pillar wheel)です。スタートボタンを押すとこのピラーホイールが一歯回転し、それぞれのパーツが作動することでクロノグラフがスタートします。

Cal.30CHが素晴らしいのは、フライバック機能も備えている点です。
フライバック機能(flyback function)とは、通常のクロノグラフではスタート状態ではリセットボタンを押せませんが、Cal.30CHではスタート状態でリセットボタン(フライバックボタン)を押すと、リセットしてすぐに再スタートします。この機能をフライバック機能と言います。

30chlongines09.jpg

上の画像は裏蓋の内側の画像です。裏蓋にもロンジンの刻印があります。
文字盤とムーブメントと裏蓋にメーカーの刻印があるものを、トリプル・サインドと言って、オリジナル性が高いということです。

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2012/03/28 (Wed) 18:37 |ロンジン |トラックバック(0) |コメント(0)

1960年代頃 ユリス・ナルダン 超薄型ムーブメント

1960年代頃のユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)の3針です。

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大変稀少なモデルで、非常に状態のいい逸品です。
12時位置にはユリス・ナルダンのシンボルマーク「錨」の立体的なアプライド・ロゴがあります。
ユリス・ナルダンは19世紀に高精度なマリン・クロノメーターを製造していました。当時、航海中の船が現在地を確認するためには正確な時計が必要とされていました。その高精度な時計をマリン・クロノメーター(Marine Chronometer)と言います。
そこからユリス・ナルダンのシンボルマークは「錨」になったのだと思われます。
そう考えると、この時計を付けていると航海をしている気分になれます。

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リューズにも「錨」マークとユリス・ナルダンのUNがあしらわれたマークが入っていますので、リューズもオリジナルです。

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ムーブメントは、高級時計に多い超薄型のムーブメントを搭載しています。メインプレートや歯車や受けなど、全てのパーツが薄く作られていますので、調整が非常に繊細です。本機もオーバーホールの際、4番車(秒針が付く歯車)が受けに擦ってしまい微調整が必要でしたし、テンプ周り(調速機)の調整も慎重を要するものでした。
ムーブメントには、コート・ド・ジュネーブ(cote de Geneva)という装飾があしらわれ、テンプにはチラネジが付き、非常に綺麗です。
こういう時計が、後の世代に引き継がれていくべき時計だと思います。

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2012/03/27 (Tue) 16:18 |ユリス・ナルダン |トラックバック(0) |コメント(0)

1960年代 ウィットナー クロノグラフ バルジュー72

名機バルジュー72(Valjoux72)を搭載した、1960年代のウィットナー(Wittnauer)というメーカーのクロノグラフです。

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ヴィンテージ・ウォッチの中でもクロノグラフには、特別な魅力があります。そのメカニズムの美しさは、当時各社が競い合った証しでしょう。
ウィットナーというメーカーは、もともとはロンジンの北米向け代理店でした。その後、スイスからムーブメント(キャリバー)を輸入しウィットナー・ブランドで売り出しました。そのため、ロンジンの時計にも「LONGINES-WITTNAUER」と刻印されているものもあります。
ムーブメントのバルジュー72(29.5mm径)は、ロレックスのデイトナに採用されていたことで有名です。それほど信頼性が高いキャリバーということでしょう。ベース・キャリバーであるバルジュー23に12時間計をつけたものがバルジュー72になります。ちなみにバルジュー23はパテック・フィリップに採用されています。

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ヴィンテージ・クロノグラフの最大の魅力は、ピラー・ホイール(pillar wheel)(コラム・ホイール(column wheel)とも言います)というパーツを中心にクロノグラフ・メカニズムが動作する点だと思います。製造コストがかかるピラー・ホイールは後には無くなり、構造が簡素なカム式に変わっていきます。ピラー・ホイールを中心にしたメカニズムにより、上の画像のような美しい造形美が生まれたと言えるのではないでしょうか。

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上の画像はバルジュー72の全パーツを分解した画像で、当工房でオーバーホールの際に撮ったものです。
一つ一つのパーツを、変形・磨耗など無いかチェックしながら分解していきます。
バルジュー72はパーツの一つ一つまで良く作り込まれていると、いつも感心させられます。

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2012/03/26 (Mon) 19:45 |ウィットナー |トラックバック(0) |コメント(0)

1940年代 ホイヤー クロノグラフ バルジュー22

1940年代のホイヤー(Heuer)のクロノグラフです。

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ホイヤーは、現在のタグ・ホイヤーの前身であるメーカーで、スポーツ・ウォッチを得意としていました。
本品もスポーツ・ウォッチの魅力がふんだんに出された逸品と言えます。
1940年代と古いものですので、おそらくオリジナルの文字盤はダメージが大きかったのでしょう。魅惑的なブラック・ダイアルとクリーム色のインデックス・針にリフィニッシュされています。
ケースはステンレス・スチールで状態はいいです。

22heuerbd03.jpg

ムーブメントは、当時クロノグラフ・ムーブメントを製造していたバルジュー(Valjoux)という有名メーカーのものを搭載しています。
ムーブメントの型番をキャリバー(Caliber)と言い、本品はバルジューのキャリバー22(Cal.22)になります。
やや大振りなCal.22(32.6mm径)は迫力があります。クロノグラフのメカニズム・デザインも非常にバランスがよく魅惑的です。クロノグラフ・ブリッジ(クロノグラフ車と分積算車を押させている受け)にホイヤーのロゴの刻印がありますので、このムーブメントはホイヤー・オリジナルであることが分かります。裏蓋の内側にも同じロゴ刻印がありますので、ケースもオリジナルです。

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2012/03/25 (Sun) 18:52 |ホイヤー |トラックバック(0) |コメント(0)

1960年代 IWC 18金無垢ケース Cal.402

1960年代の金無垢ケースのIWCです。

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シンプルな文字盤デザインは、非常にバランスが良く、見ていて飽きません。
内部機械はIWCの自社製ムーブメントで、全体にコート・ド・ジュネーブ(cote de Geneve)と呼ばれる装飾が施され、大変綺麗です。秒カナを採用したセンターセコンドのタイプで、3番車から力をもらった秒カナに秒針が付きます。
IWCはシリアル・ナンバーから製造年が判別でき、このムーブメントは1967年製だと分かります。
時間の進み・遅れを調整する部品を緩急針といいますが、このムーブメントには緩急針を微調整する偏心ネジが付いています。こういったところからも高級機であることが分かります。

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2012/03/23 (Fri) 19:38 |IWC |トラックバック(0) |コメント(0)

1950年代 ジャガー・ルクルト フューチャーマチック

まずご紹介したいのは、1950年代のジャガー・ルクルト(Jaeger-Le Coultre)のフューチャーマチック(Futurematic)という時計です。

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バンパー式(半回転式)自動巻きで、9時位置にパワーリザーブ表示が付いた魅惑的なデザインです。
バンパー式というのは、自動巻きローターが半回転しかせず、往復運動することでゼンマイを巻上げるタイプの自動巻きです。
通常の自動巻きのゼンマイは全巻きになるとスリップするのに対し、フューチャーマチックの特徴は、全巻きで巻き止まる手巻き用のゼンマイを使用している点です。全巻き近くになるとローターをロックし、ゼンマイ切れを防ぐ構造になっています。

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2012/03/22 (Thu) 20:38 |ジャガー・ルクルト |トラックバック(0) |コメント(0)

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Author:時計工房スペースタイムズ
ヴィンテージ(アンティーク)ウォッチの修理・販売をしております小さな工房です。一級時計修理技能士の技術者自らが、内部機械の解説をまじえたヴィンテージ・ウォッチの魅力をお伝えします。
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