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1930年代 ロンジン Cal.27.0 センターセコンド 18金無垢

1930年代製のロンジン、18金無垢ケースの3針センターセコンド・モデルです。

オリジナル文字盤は素晴らしいヴィンテージ・コンディション、針は鮮やかなブルースチールのリーフ針です。

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ムーブメントは、綺麗な金めっきが施されたCal.27.0というキャリバーになります。
この年代のロンジンのキャリバーは、設計も素晴らしく、作り込みも非常にいい、芸術品と言えると思います。

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完全オーバーホールを施し、丁寧に調整をすると、約80年という年月を超えて現代に蘇ります。

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下の画像はムーブメントの文字盤側で、こちらにも「LONGINES」と「シリアルNo.」の刻印が見られます。

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下の画像は文字盤の裏です。
通常のメーカーの文字盤は2本足なのですが、ロンジンの文字盤は3本足で、ムーブメントの横からのネジでしっかりと固定されています。
この年代のロンジンは、こういった見えない部分にまで作り込む、最高のマニュファクチュールだと思います。

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2013/09/25 (Wed) 23:31 |ロンジン |トラックバック(0) |コメント(1)

1940年代 スプリットセコンド クロノグラフ 懐中時計 バルジュー55VBR

クロノグラフをさらに複雑にしたスプリットセコンド機能を備える、バルジューのキャリバーを搭載した、1940年代のスイス製懐中時計です。

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文字盤12時位置に分積算計、6時位置に永久秒針、センターに時分針及びクロノグラフ秒針とスプリットセコンド針を、配しています。時分針の形状はブレゲ針で、すべての針は鮮やかなブルースチールです。
ケース11時位置のボタンがスプリットのスタート・ストップになります。クロノグラフ・スタート時に、スプリットボタンを押すとスプリット針のみがストップし、再度押すとスプリット針がクロノグラフ針に瞬時に追いつきます。

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スプリットセコンドのムーブメントには、スプリットセコンド車が裏蓋側にあるものと、文字盤側にあるもの、の2種類があります。本機ValjouxのCal.55VBRは前者で、スプリットセコンド車がクロノグラフランナーの上に位置し、スプリットの為のコラムホイールもこちら側に見られます。クロノグラフの複雑な構造に、スプリットセコンドの構造が加わり、さらに複雑な機構になり、裏蓋を開けるとその様子を垣間見ることができます。画像の上のコラムホイールが通常のクロノグラフの為のもので、下のコラムホイールがスプリットの為のものになります。ROLEXのスプリットセコンドにも採用された名機です。

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文字盤には「Paul Vallette」の銘があり、裏蓋内側には「VALLETTE WATCH Co.」の刻印があります。Paul Valletteは、ED.HEUERの1ブランドになります。ケースはROLLED GOLD(金張り)です。

下の画像は、スプリットセコンド車を外した様子です。
クロノグラフランナーの軸に穴が開いていて、そこにスプリット車の芯が入ります。また、クロノグラフランナーの軸にはハートカムが固定されていて、そこにスプリット車のバネの効いた丸いルビーが当たります。

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下の画像がスプリットセコンド車です。
ごく弱いバネがレバーをセンターに押さえつけていて、レバーの先端には丸いルビーが付いています。

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下の画像はスプリットセコンド車を入れたところです。
両側のレバーはストッパーの役割で、スプリットのボタンを押すとストッパーが働きスプリット車がストップし、再度ボタンを押すと解除されハートカムによりスプリット針がクロノグラフ針に重なります。

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スプリットセコンドのムーブメントは、複雑さとそのメカニズム・レイアウトの妙に、独特の魅力があります。

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《詳細》1940年代 スプリットセコンド クロノグラフ 懐中時計 バルジュー55VBR (時計工房スペースタイムズHP)

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2013/07/16 (Tue) 06:29 |懐中時計 |トラックバック(0) |コメント(1)

1950年代 ロンジン ヴィンテージ フライバック クロノグラフ Cal.30CH SSケース

ヴィンテージ・クロノグラフ最高の名機Cal.30CHを搭載した、1950年代のロンジン、ステンレススチール・モデルです。

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ムーブメントの「LONGINES Cal.30CH」は、大変優れた設計のフライバック機構が備えられています。

フライバック(Flyback)機構とは、
通常のクロノグラフは2時位置ボタンでスタート・ストップし4時位置ボタンでリセットしますが、スタート状態ではリセットボタンは押せません。ところがフライバックは、スタート状態でリセットボタンを押すと瞬時に帰零し、ボタンを放した瞬間に再度スタートするという機構です。
フライバック機構を世界で始めて腕時計に採用したのがロンジンでした(Cal.13ZN)。

フライバックはもともとは、空軍パイロットのために開発されたもので、パイロットの方向転換ごとの飛行時間や着陸待ちの旋回時間の計測などを、素早く繰り返すことを目的にしたものでした。

通常のクロノグラフよりもムーブメントの構造が複雑ですので不具合も出やすい機構ですが、Cal.30CHは大変よく出来た設計でパーツの耐久性も高い為、約60年前のヴィンテージ・フライバックが今でもしっかりと機能します。

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さらにCal.30CHには、機械式時計の心臓部であるテンプに優れた「耐震装置」が備えられています。

耐震装置(shock absorber)とは、
非常に細い天真(テンプの芯、balance staff)が、衝撃によって折れないように、天真を支えているルビーの「穴石」と「受け石」にバネ性を与えて天真折れを防ぐ機構です。この機構により画期的に天真折れが減りました。現行品の機械式時計に今でも採用されていて、メーカーによって形状や名称は様々です。

この耐震装置が、Cal.30CHでは、より繊細で高度な構造になっています。
下の画像中央の赤い石が受け石です。受け石にバネ性を持たせることで、垂直方向の衝撃をやわらげています。

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そして、下の画像は受け石を外したところで、中央の赤い石が穴石です。石の中央には天真が入る穴が開いています。
この穴石の耐震装置が素晴らしいです。非常に繊細で高度な部分です。穴石のバネ性は水平方向の衝撃をやわらげています。

受け石と穴石は、ムーブメントの裏側にもほぼ同じものがあり、それぞれ(計4箇所)にバネ性を持たすことで、あらゆる方向からの衝撃を緩和しています。

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下の画像が穴石とそのバネで、受け石を外しムーブメントを裏返すと、ポロッと落ちてくるパーツです。
非常に繊細な形状をしています。さすがロンジンです。

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2013/02/22 (Fri) 03:05 |ロンジン |トラックバック(0) |コメント(0)

1960年代 ヴィンテージ スミス SMITHS 英国軍用時計

イギリスの時計メーカー「スミス」の、1960年代の英国軍用時計です。

ブラックダイアルに視認性の高い白のアラビックインデックス。SMITHSの銘の下にTマークがあることから外周インデックス夜光はトリチュウム夜光であることが分かります。12時位置の三角の夜光が軍用らしくいい感じです。
6時位置には、イギリス軍用を示すブロードアローがあります。その下には誇らしげに「MADE IN ENGLAND」と入っています。

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スミス(SMITHS)の歴史は、1851年サミュエル・スミス(Samuel Smith)がロンドンに時計店を開いたのが始まりです。
20世紀の初めには、当時世に出始めたバイク、の計器などをイギリスで初めて製造しました。
1914年から1918までの第一次世界大戦では、戦闘機の高度計などの計器を製造しました。この頃からイギリス軍とのつながりが始まったのではないかと思われます。

そして、1940年代から自社製ムーブメントにこだわった腕時計を製造しました。
当時、多くの時計メーカーがスイス製キャリバーを搭載するのに対し、イギリス製(しかも自社製)にこだわりました。

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本機ムーブメントは「SMITHS Cal.60466E」というキャリバーになります。
リューズを引くと秒針が止まる「ハック機能」を採用しています。
上画像の赤丸内に極細のバネがあります。リューズを引くと、このバネがテンプに接触し時計を止める構造になっています。
現行品のETA2892やETA7750といったキャリバーにもハック機能はあり、バネの形状や設計は違いますが、バネがテンプに接触し止めるという方式は同じです。

また、本機はテンプにチラネジが付いていますので、Cal.60466の初期型と思われます。

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インナーカバー付きスクリューバックの防水ケースで、裏蓋にはブロードアローと軍用コードの刻印があります。

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ベルトは、クールなグレーのミリタリー・ナイロンストラップが付いています。

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2013/02/11 (Mon) 18:17 |スミス |トラックバック(0) |コメント(0)

1853年英国製 懐中時計 イングリッシュレバー フュージー

1853年に作られた大変古いイギリス製のアンティーク懐中時計です。

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文字盤はポーセリン(陶製)で針はブルースチール(青焼き)、ケースはスターリングシルバー(シルバー925)です。
イギリス製の銀製品には下の画像のように必ずホールマークがあり、ホールマークから製造年が正確に分かります。

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巻上げは鍵巻き式で、本品の場合フュージーなので鍵は左回しに巻上げます。
フュージー(Fusee)とは、ゼンマイのトルクを出来るだけ一定にしようとした機構で、鍵で巻上げる歯車(円錐滑車)に渦巻き状に鎖が巻かれ、ゼンマイがほどける(鎖が引っ張られる)にしたがって(ゼンマイトルクは弱くなる一方)伝達力が強くなりトルクの均衡を保つという機構です。この円錐滑車は、力を均一にするところから均力車(きんりょくしゃ)とも言います。下の画像に均力車と巻かれた鎖が見えます。
フュージーの歴史は古く、15世紀に登場したゼンマイ駆動の時計とほぼ同時期に発明されたと言われています。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたフュージー機構のスケッチが残っているところから、ダ・ヴィンチ考案の機構と思われてきましたが、そうではなくそれ以前にすでにあったようです。
そして、20世紀初頭までの高精度なマリン・クロノメーターにまで使われ続けた優れた機構です。

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ムーブメントには綺麗なエングレービングが施されています。

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下の画像はオーバーホールの際の分解画像で、パーツ点数は多くありませんが、古い物ですので組上げるのはいっそう集中力を要します。
脱進機はイギリス製なのでイングリッシュレバー脱進機で、スイスレバー脱進機に似ていますが、ガンギ車の歯先が尖がっているのが特徴です。

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フュージーを巻上げ、耳を澄ますと、心地よく時を刻んでいます。
1853年のものですので、動いているのが奇跡とも言えます。
平姿勢で約30時間の持続時間、日差±2分程度を確認していますが、日常使用には耐えず、あくまでも観賞用としてコレクションにいかがでしょうか。

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2012/11/24 (Sat) 18:27 |懐中時計 |トラックバック(0) |コメント(0)

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Author:時計工房スペースタイムズ
ヴィンテージ(アンティーク)ウォッチの修理・販売をしております小さな工房です。一級時計修理技能士の技術者自らが、内部機械の解説をまじえたヴィンテージ・ウォッチの魅力をお伝えします。
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